発達障害の種類

自閉症(ASD)とは?子供の自閉症の特徴と、その治療方法についてご紹介

自閉症(ASD)とは?子供の自閉症の特徴と、その治療方法についてご紹介

発達障害、その中でも広汎性発達障害の一種に自閉症という症状があります。

「自閉症」という言葉を聴いたことのある方は多いのではないでしょうか?発達障害の中でも比較的に発症率の高い症状です。

自閉症は女性よりも男性の方が発症率が高く、1,000人に1人~2人の割合で発症しています。自閉症には様々な症状があります。その症状の重さも人により様々で、軽度の人では健常者と区別が付かないような患者もいます。

自閉症という言葉がここまで世の中に広まった要因として、テレビ番組(特にドラマ)で取り上げられていたことがありますね。

その中でも有名なのは、随分と前になりますが草彅剛さんが主演を務めた「僕の生きる道」ではないでしょうか。主人公は31歳の自閉症を抱える青年で、動物園の飼育員を勤めながら純粋に、前向きに生きていきます。

自閉症に関してはテレビ等の情報が多く配信されているので、世の中にも知れています。しかし、やはり未だに自閉症に関して誤解や偏見が多いことも事実です。

自閉症の特徴

自閉症の特徴

自閉症には、様々な症状があります。たいていの場合は乳児期(赤ちゃん時期)から特徴的な行動が見られるため、だいたい3歳になる頃には自閉症と診断されるケースが多いようです。

お子さんが小さなうちから、この特徴に当てはまっているのか確認しておくといいかもしれませんね。早めの発見でお子さんのストレスを和らげてあげることが出来るかもしれません。

自閉症を発症している子供は、自分の思った通りに物事が進まないためかなりのストレスを抱える傾向にあります。我が家の息子も自閉症スペクトラムを抱えているので、ストレスから爪が無くなるまで噛んだり、自分の髪の毛をむしったりしてしまいます。

ストレスによって痛々しい経験をする前に、親ができるサポートをしてあげる事が大切です。

人と関わりたがらない

まず最初の特徴が、人との関わりを嫌がることです。

自閉症を持つ子供は、他の子供と一緒に遊んだりすることが出来ません。自分の世界に入りきってしまい、他の子供(友達)に意識を向けることが出来ないようです。

さらに、他の子供と目を合わすことができないというのも一つの特徴です。遊んでいるときに友達が話しかけてきたとしても、反応は出来ても目を見ることが出来ません。これも同じく、自分の世界の中で遊んでいるため他の子に注意を向けて他のことを「知ろう」とできないようです。

コミュニケーションが取れない

コミュニケーションの面に関して、喋れないというよりは言葉の遅れが出るようです。

全く言葉が出てこない場合もありますが、言葉が少し話せるようになってきてもオウム返しのように同じ言葉を繰り返すだけにとどまるようです。

子供の頃のオウム返しというと「リモコン取って?」とお願いしても「リモコン取って?」と返すだけで返事が出来ません。この場合、「ハイ」や「どうぞ」などの言葉と行動が出てくるかと思うのですが、自閉症を抱えている子供にはそれが出来ません。

聞いた言葉をそのまま返すことしか出来ないようです。

我が家の息子も、何かあるたびに「分かった?」と聞くと「分かった」と返事はしますが、その通りに出来た事はありません。「分からない?」と聞くと「分からない」と返事をします…。

多動症になりがち

言葉やコミュニケーション以外の特徴として、この多動があります。我が家の息子もこの症状を抱えています。

子供の頃は、どんな子供でも良く動きますし走り回ったりしますよね?でもそれは「遊びたい」という衝動から来る行動ですよね。走るとお父さんが追いかけてくれる、オモチャで遊びたいから箸って取りに行く、などなど。

しかし、自閉症を抱えている子供は目的も無く走り回ったり暴れたりします。目的が無いため、走り出すと何かに興味が向くまでずっと走り続けます。言い換えればじっとしていられない子供になるようです。

小学校に上がり、授業を受けていたとしてもいきなり走って教室を飛び出して行ってしまうこともあるようです。

ホリエモンの著書「多動力」が発売されてから、この多動性に関しての認識は少し柔らかくなったように感じますが、やはり一般的に見ると暴れる子、落ち着きのない子といったイメージですね。

こだわりが強い

これは、広汎性発達障害の特徴としても挙げましたが、自閉症の患者にも当てはまる特徴です。

一つのものや行動にこだわりが強かったり、習慣などの手順をきっちりと守らなければ気がすまないようなことがあります。また、同じ事を何度も飽きずに繰り返し行なったりすることもあります。

毎日同じ日課を行い、同じ食べ物を食べ、同じ道順で移動することに執着したりします。自分が興味を持ったことにはこだわり、それしか行なわない、それしか行なえない状態になります。

我が家の息子も寝る前のルーティーンが決まっているので、ご飯の前にお風呂に入ったり、トイレの後に歯磨きに行くことを嫌います。毎日同じルーティーンで習慣化していないと、それ以外の行動は極端に出来なくなってしまいます。

意思疎通が難しい

これは総合的な問題かもしれません。

人との関わりを持つことが難しく、言葉の発達が遅れてしまうために意思を言葉で伝えることが非常に困難になります。何かをして欲しいと思っても言葉で伝えることが出来ないので、相手の手を取って引っ張るような行動を取ります。この手を取って引っ張っていく行動をクレーン現象といいます。

自分の意思を伝える方法が分からないために奇声を発してみたり、同じ言葉を繰り返してみたりするようです。そういった行動をとることが多いようならば、一度ゆっくりと目と目と合わせて話し合ってあげるといいかもしれませんね。

パニックになる

自閉症を抱える子供は、自分の意思を伝えることが出来ず、自己表現が出来ないことが多々あります。

  • したい事があるのに伝えられない
  • 慣れないことをした
  • いきなり予定が変更になった

等のときにパニック状態になる可能性があります。自分の思っていた通りに事が進まないことが非常にストレスになりますし、子供も自分がどうすればいいのかが分からないようです。

そんな時、いきなり壁に自分の頭をぶつけ頭突きをしたり、自分の髪の毛を引っ張ったり、体をかきむしったりといった自傷行為を起こすことがあります。それを一般的にパニック障害と呼びます。

爪を噛む癖がある子もいますが、自閉症の自傷行為になると爪がなくなって指から血が出るまで噛み続けることもあるようです。

自閉症はどのように診断するのか

自閉症の診断方法

自閉症といっても、普通の子供と変わらない行動をとっているように感じますがどのように診断されるのでしょうか?

  • 1歳を過ぎても言葉が出ない
  • 多動症気味に思われる
  • 過剰にこだわっている部分がある
  • パニック障害を起こす

等の特徴を親が察知して、発達障害支援センターへ相談されるケースが多いようですね。診断の方法としては、広汎性発達障害の診断の場合と同じように社会性、コミュニケーション能力、強いこだわりの3点を3歳くらいまでの時期で総合的に判断するようです。

赤ちゃんの自閉症は?

子供が自閉症を抱えていると気付いた場合には、なるべく早く専門的な治療や療育を受けさせてあげたいと思いますよね。最近では「発達障害」という言葉が浸透してきた効果もあり、自閉症に関しても早期発見が出来るようになってきています。

1歳半くらいでも自閉症と診断されるケースが多くなってきましたが、やはり正確な診断が難しく3歳前後に診断を受けるケースも多いのが現状。3歳前後というと3歳児検診があるため、その健康診断の際に病院の先生に注意されて気付く場合が多いのかもしれません。

3歳検診だけではなく、1歳半の検診時に自閉症の疑いを持たれた場合は療育治療などを受けることが可能です。

しっかりと診断が出るまでは「わが子が自閉症を抱えている」という事を受け入れられずに診断を先送りにしている場合もあるかもしれません。しかし、こういった発達障害は早期発見、早期の療育がその後の成長にとても重要となりますので早めに診断してもらいましょう。

わが子は1歳半の検診では全く問題ないとの結果だったのですが、3歳児検診の際に病院の先生から発達障害の疑いを言い渡されました。まだ2歳の頃だと「元気だねー」で済まされていたことも、3歳になるとやはり周りとの差が出てきます。そういったこともあって発達障害の疑いがあると診断されました。

検診で何も問題が無かった場合でも、ちょっと引っかかる部分があった場合や、自閉症の症状が見られる場合には専門機関にしっかりと相談してあげましょう。しっかりと相談して早期発見、療育を行なうことがお子さんの成長のためになります。

自閉症が起きる原因

自閉症が起きる原因

自閉症は、現在解明されている状態では「先天性の障害」とされています。

親の育て方が悪かったとか、小さい頃にかまってあげなかったとか、そういったことは関係ありません。「テレビの見せすぎ」、「愛情が足りないんだ」、「本人の努力が無いからだ」なんて言われる方もいますが、そういったことは関係ありません。先天性のものですので、生まれつきの障害です。

自閉症という障害は、生まれつきの脳機能障害です。脳機能というと大変なことを想像しますが、自閉症も発達障害のうちの一つです。

自閉症の治療は?

自閉症の療育、治療というものはありますが、自閉症自体を根本的に直す技術は今のところありません。子供のストレスをやわらげてあげ、症状を緩和してあげることが目的となります。

症状を緩和できることで本人だけではなく、家族みんなの負担も軽減することが出来るかもしれません。

てんかんの治療

自閉症患者の約20%~30%の人が成人するまでにてんかんの発作を経験しますてんかんの発作を繰り返す場合には、てんかんに対する治療も必要となってきます。

てんかんとは、発作を繰り返す脳の病気です。その症状は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々ですが、時には強い痙攣が生じる場合もあります。

てんかんに対しては、抗てんかん剤による薬物治療が可能です。いきなり発作を起こす可能性がありますので、発達障害と伴わせてしっかりと治療を行なっていきましょう。

睡眠障害の治療

自閉症患者は自分の感情を抑えることが難しく、睡眠障害を誘発することが多くあります。明け方まで寝れなかったり、早朝に目が覚めてしまったり、そもそも寝れなくなってしまったりとその症状は様々です。

睡眠障害を抱えていると、睡眠不足が脳や体の発達、情緒に影響してきます。そういった状態にならないためにも日中にはしっかりと体を動かし、ご飯をしっかりと食べ夜には眠りやすい環境を作ってあげることが大事です。お風呂に入る時間も調整してあげるといいかもしれませんね。

自分の時間都合に付き合わせることが無いように、子供には子供のスケジュールを立ててあげましょう。

しかし、どれだけ環境を整えてあげても睡眠障害が解消されない場合があります。そういった場合には仕方なく薬物治療を行なうことも考慮しましょう。

入眠剤を用いて、強制的に睡眠欲を起こさせる方法があります。また、情緒不安定によって睡眠障害が起きている場合には、精神安定剤を用いることによってしっかりとした睡眠がとれる場合もあります。

精神病様症状の治療

赤ちゃんの頃にはあまり気付けないかもしれませんが、思春期や青年期を迎えてくると受けるストレスが増えます。学校や職場でストレスを受け精神病のような症状になってしまう可能性もあります。

自閉症という症状に対して理解の無い人はまだまだいます。そういった人からの心無い一言で一気に精神が参ってしまう可能性があります。

精神病のような症状を患うと、幻覚が見えるようになったり妄想にふけったりします。また、過度の緊張状態になってしまい、思考が停止してしまう可能性もあります。

息子も気に入らないこと、いつもと違う事が続くと「キー!」と甲高い叫び声をあげて顔を真っ赤に震わせる事があります。感情では嫌がっているんですが、それを説明できないストレスから体を硬直させてしまうようです。

このように精神病様の症状が現れる場合には、抗精神病薬などの薬による治療を施します。抗精神病薬を服用することでパニック障害の自傷行為も防ぐことが出来ます。

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子供の発達が気になっている親御さんは多いでしょう。「発達障害なのかな?」と心配になったり、中にはお子さんが発達障害を抱えており教育に不安を抱えている方もおられるはず。僕の息子も発達障害(ASD)を抱えているので、今後の教育に関してとても不安を抱えています。

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